#ない回 #ハイジ #一角獣記録
HO3とHO4の、本編開始前の年間事件 より

10:青濡れ建つ(器物損壊)

「なんであそこに?」

屋根の上でアンドロイドが死んでいる。
通報を受けて向かった先は日本家屋。
「ハイジさん、あそこのこと報告書になんて書けばいいの」
「卯建つ、だね。『うだつが上がらない』の語源になった箇所さ」
「ハイジさんみたいな人のこと?」
「その通り!」

小柱にうつ伏せになって"死んでいる"機体。
溢れた燃料が青い血のように、屋根を、地面を、濡らしていく。
どうやってあそこで殺したか。それとも殺してから運んだのか?
目撃証言は多かったが、実はどれも不要だった。
なにより『被害者本人』が語れたのだ。
「あいつが殺したんだ!」
壊すのならばスタックごと徹底的にやるべきだったのだ。

「でも本件、やっぱり『器物損壊』なんだよねぇ」
データを新機体に入れ替えた『被害者』は、あれから自分が「殺された場所」を指差し楽しそうに語っているとか。ぴょんぴょん跳ねて、めでたしめでたし。
(解決済案件)